嶋本勝行師範(著)
「当たり前の実戦 禅と合気道」が出版されました。
出版社:たる出版株式会社
単行本:四六判 177ページ
1600円(税込1760円)
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「 合気道という武道と、禅の心というこの二つは、せめぎ合うこと無く私の中に存在している。しかも融合しているという実感を、今にしてやっと感じられるようになった。
確かに若い時に比べて、今の私は何もかもが劣っている。この歳になったから、できない自分と出会えたということだ。不完全な自分を受け入れ精進してゆくこと、それは何という喜びであろうか。
座禅とはひたすらに座って釈迦の言葉の意味を悟ることである。その精神と、勝つことを目的としない合気道とは少しも矛盾することなく私の身体の中にある。仲間と稽古をする時には禅の話、つまり釈迦の教えを通して合気道の稽古をしている。
私たちが今生かされているということは、奇跡のようなもので日々感謝しているが、その生きている喜びも書き残したいと思いペンを取った。私の拙い話に、しばし耳を傾けていただけるなら、この老僧の無上の幸甚というものである。」 (「はじめに」より)
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